先日、小学生以来となる明治村へ行ってきました。
子どもの頃の記憶といえば、機関車に乗ったことくらい。それ以外はほとんど覚えておらず、「久しぶりに行ってみようかな」という軽い気持ちで出かけました。
今回、明治村へ行くことになったきっかけは、友人の奥さんです。外国出身なのですが、日本の文化や歴史が大好きで、「明治村へ行ってみたい!」というリクエストがあり、一緒に訪れることになりました。
到着して最初に驚いたのは、その広さです。
「こんなに広かったんだ!」


思わず声が出てしまうほど広大な敷地に、歴史ある建物が点在しています。一日あれば十分回れるだろうと思っていましたが、それは大きな勘違いでした。
歩いても歩いても次々と見どころが現れ、まるで明治時代の街を散策しているような気分になります。
明治村の魅力は、単に古い建物が並んでいるだけではありません。
実際に明治時代に使われていた学校や教会、病院、役所、商店、住宅などが移築・保存されており、多くの建物の中へ入ることができます。
さらに、当時の家具や生活用品、暮らしの様子まで再現されているため、「明治時代の人たちはこんな生活を送っていたんだ」と体感しながら見学できます。
歴史の教科書で学ぶだけでは分からない、当時の空気や人々の暮らしが少し身近に感じられ、とても興味深い時間でした。
日本人の私よりも、友人の奥さんが建物一つひとつを真剣に見学し、「素晴らしいね」「日本にはこんな文化が残っているんだね」と感動している姿がとても印象的でした。
その姿を見ているうちに、日本に住んでいる私たちは、身近にある歴史や文化を当たり前だと思ってしまっているのかもしれないと感じました。
外国の方だからこそ気づける日本の魅力を、一緒に歩きながら私自身も再発見できた気がします。
今回、一番印象に残った建物は帝国ホテルです。
世界的建築家フランク・ロイド・ライトが設計した建物は、写真で見る以上に迫力がありました。
重厚感がありながらも、細部まで美しく計算されたデザイン。100年以上前に造られたとは思えないほど洗練されていて、「本当に明治時代の建物なの?」と思ってしまうほどです。
建築に詳しくない私でも、その美しさには思わず見入ってしまいました。




そして、
今回一番楽しかった体験が、
呉服座(くれはざ)の建物ガイドでした。
呉服座は明治時代の芝居小屋を移築した建物で、ガイドさんの案内を聞きながら舞台裏まで見学することができます。
普段は入ることのできない舞台の下にある「奈落」へ降りたり、役者さんが歩く「花道」を実際に歩いたりと、まるで自分が役者になったような気分を味わえました。
舞台から客席を見渡した瞬間は、本当に公演が始まるようなワクワク感があり、子どものように楽しんでしまいました。
さらに、昔の劇場ならではの舞台装置や仕掛けについても教えていただき、「昔の人はこんな工夫をしてお芝居を作っていたんだ」と感心することばかりでした。
建物を見るだけではなく、その時代の人々の知恵や文化を体験できるところが、明治村の大きな魅力だと思います。


今回の見学で、もう一つ心に残った体験があります。
それは、昔の郵便局で「10年後の自分へ手紙を送る」という企画です。
せっかくなので、一緒に行ったメンバー全員で、それぞれ10年後の自分へ向けて手紙を書くことにしました。
10年後、自分はどんな美容師になっているだろう。

今と変わらず元気に仕事をしているだろうか。
家族や友人は元気に過ごしているだろうか。
そんなことを考えながら手紙を書いていると、不思議と未来の自分と向き合う時間になりました。
普段の生活では、10年後の自分に向けて手紙を書く機会なんてありません。
だからこそ、とても貴重な時間だったように思います。
そして手紙を書き終えたあと、みんなで一つ約束をしました。
「10年後、この手紙が届いたら、またみんなで集まって読み合おう。」
その約束が実現したら、とても素敵だなと思います。
10年後も元気に笑いながら再会できることを楽しみにしています。
今回は一日かけて見学しましたが、実際に回れたのは全体の半分ほどでした。
まだ見られていない建物もたくさんあり、体験できなかったイベントもあります。
それだけ見どころが多く、一度ではとても回りきれない場所でした。
子どもの頃は機関車しか記憶に残っていなかった明治村。
しかし、大人になって訪れてみると、歴史や建築、日本文化、そして当時の人々の暮らしを楽しみながら学べる、本当に魅力あふれる場所でした。
友人の奥さんが日本の文化に感動している姿を見て、私自身も日本の素晴らしさを改めて感じることができた一日でもあります。
もし「昔行ったことがあるから」と思っている方がいたら、ぜひもう一度、大人になった今だからこそ訪れてみてください。
子どもの頃には気づかなかった発見や感動が、きっと待っています。
私も次回は時間に余裕を持って訪れ、今回見ることができなかった建物や体験を楽しみながら、明治村の新しい魅力を見つけたいと思います。



